英会話学校が倒産しそうという噂が・・・ 先払いした授業料はどうなる?
Q 夫の定年退職後、海外旅行を楽しんだり、海外移住するのが夢で英会話を習い始めました。学校側に勧められるままに50回分のレッスン料を一括払いして通っていたのですが、最近になって学校の経営がおもわしくない、という噂を耳にしました。そういえば最近は先生の入れ代わりが頻繁で人数も少なくなってきているようです。希望するスケジュールで授業の予約が取れないことも度々ありました。倒産する前にやめようかと思うのですが、前払いした授業料は戻ってきますか?(58歳・女性)
中途解約して残りの受講料を返金してもらう
A 語学教室、家庭教師、学習塾、パソコン教室、エステティックサロン、結婚相手紹介サービス。この6つの継続的サービス業に関しては、特定商取引法の第41条で、いかなる場合でも中途解約できることが定められています。
以前は違約金が高くてやめられない、というケースもありました。しかし、これらの業種に関しては、実際に受けてみないとその効果の程が分からず、さらに中途解約をめぐるトラブルも多かったため、利用者は中途解約できる権利が認められています。
また相談者が言うとおりに、講師の人数が少なくなって授業の予約が取りにくい、講師がコロコロ入れ替わり授業の質が落ちている、というようなことが本当なら、これは債務不履行で契約違反となります。今まで受講した分の受講料を差し引き、残りは全額返してもらうことができます。
ただ、全面的にこちらの都合でやめる場合は、ある程度の解約料が請求されます。この場合でも語学教室では5万円以上の解約料はとってはいけないと定められています。例えば30万円で60回分の受講チケットを購入していたとします。20回だけ受講して残りが40回分あるとします。そうすると20万円が残りの金額。この金額の2割(4万円)か5万円の、どちらか低いほうを解約料として支払い、中途解約することができます。
倒産すれば受講料を全額返金してもらうのは難しい
ところで法律的には中途解約ができ、受講料を返してもらうことができても、現実的にお金が戻ってくるかどうかは別問題です。
学校が倒産してお金がないという場合は、受講料を返す義務があってもお金は戻ってきません。その学校が税金を滞納していたり、講師に給料を支払っていなかったりすれば、そちらへの支払いが優先されます。父さんしそうという噂の信憑性を確かめる必要はあるかもしれませんが、倒産前なら、残りの受講料を返してもらえる可能性があります。
英会話学校に入る時、前払い金を多くすれば1回の受講料が安くなる、と勧められることは多いと思います。レッスンを受けるほうも、先に大金を投じれば、自分にもプレッシャーがかかり、今度こそ続けることができ、英語がしゃべれるようになれると思いがちです。しかし、そこの授業が自分に本当に合うかどうかは授業をある程度受けてみないと分かりませんし、根気が続かない場合も多いのです。不必要に多額の前払いはしないほうがいい、というのが基本です。