法テラス

〒160-0022 東京都新宿区新宿1-14-10 KOA新宿ビル4F tel:03-3352-2521
Copyright2007  KIMURA LAW OFFICE  All Rights Reserved.
サイトマップ

スキー場での事故について

●スキー場で突然転倒した女性にぶつかって怪我をさせてしまった。
 治療費や慰謝料を払わなければならないか?


Q 昨年末に長野でスキーを楽しんでいた時、前方にふらふら滑っている女性がいました。大丈夫だろうかと思いながらも、そのまま滑っていましたが、突然、女性が横に転倒したため、危ないと思った瞬間に激突。女性は腕を骨折し、歯を折る怪我をしました。その後、謝罪をしましたが、後から治療費とともに慰謝料請求の通知が届きました。相手が勝手に転んだことなのに、私が治療費や慰謝料を払わなければならないのでしょうか?(57歳 男性)

A スポーツに怪我というのは、付き物です。ある程度の範囲では、怪我もありうることが前提で、怪我をさせたらどんな場合でも責任があるということになったら、スポーツそのものが楽しめなくなってしまいます。ですから、普通に歩いて怪我をさせられたときとは、状況は違います。そこで1つの目安となるのが、それぞれのスポーツのルールとマナーです。

人の動きに注意し安全に滑っていたかがポイント

 スキーの場合ですと、ゲレンデでは、お互い見えている人に気をつけて、ぶつからないように滑るのがルールの基本です。問題は、見通しが悪い場所での場合。見えないところにも人はいるかもしれないので、そういう予想をしながら、人がいても危なくないように滑らなければなりません。ゆっくり滑る、ジャンプをしない、などの配慮が必要だということです。狭いところで滑る場合も、お互いに同じところに突っ込んでしまう可能性があるので、よく注意することが大切です。
 つまりスキー場では常に人の動きに注意を払いながら、お互いに安全に滑るということがルールでありマナーなのです。相談者の場合は、それに反していたかどうかが問題となります。

事故は双方に責任がありその責任の範囲を検討する

 滑っている途中で突然、横に女性が転倒した。自分が普通のマナーで滑っていた進行ルートに相手が急に飛び出してきたとなれば、これは予測できないことですから、責任を取る必要はないかもしれません。
 しかし、狭い場所で人が急に集中しやすくなっているようなところであれば、誰かが転倒したら必ず人とぶつかってしまいます。そういう場所であるならば相手が転倒した場合でも、こちらも注意が必要だったということになり責任が生じることがあります。但し、転倒したほうにも責任がありますから、全面的にこちらが悪いということにはなりません。あなたの相談では「前方でふらふら滑っている女性が・・・」とあります。その女性がスキーヤーの若葉マークであることは予測でき、転倒についてもある程度予測の範囲内であった。それなのに注意を怠った、ということがいえるかもしれません。ただ、そこが上級者用のゲレンデであれば、初心者なのにそんな場所で滑っていた、ということで転倒した人の落ち度のほうが大きく見られるかもしれません。つまり責任の範囲は、事故が起きたときの状況や互いの行動をかんがみてバランスをとりながら決まるのです。
 責任の有無ということになると、全然予測できない自己であったとすれば責任はなし。ある程度予測ができたとなると、責任はあるけれど、責任の割合がケースバイケースで変わります。
 相手からいきなり治療費と慰謝料を請求されたということですが、今回のケースですと相手側にも過失があり、こちらの責任もゼロではなさそうです。その責任の割合は相談内容から推測すると3割程度でしょう。しかしそれも事故があったときの状況で変わります。その判断は素人では難しいので、弁護士に相談したほうがいいでしょう。弁護士への相談は30分5000円くらいが相場です。
 事故時の現場の状況や事実について双方で見解が異なる場合は、調停なり裁判をやって白いうろつけるということになりますが、まずは弁護士会の紛争解決センターに相談することをおすすめします。
過去の記事
2009年1月号
2008年11月 ① 
2009年1月号
2008年 11月号
2009年1月号
2008年12月号①
2009年1月号
2008年12月号②
2009年1月号
2009年1月
2008年10月号
2008年10月号 遺失物を届けたときの謝礼について
2008年10月号
2008年10月号 ② 英会話学校を途中でやめる場合
2008年9月号
2008年9月号 郵便配達の誤配について
2008年9月号
2008年9月号 再就職先でのトラブル
2008年7月号
2008年8月号 満員電車での事故について
2008年7月号
2008年7月号 天気予報に責任をとって欲しい!
2008年7月号
2008 年6月号 ①介護施設での事故について
2008年7月号
2008年6月 ②輸入食品での食中毒
2008年6月号
2008年5月号 ②カードの詐欺について
2008年6月号
2008年5月 ①遺産相続の時効について
2008年5月号
2008年4月号 ①ペット禁止の管理規約を変更したい
2008年5月号
2008年4月号 ②遺産分割後の変更について
2008年3月号(2)
2008年3月号 ①ゴルフ場の預託金を返してくれない
2008年3月号(1)
2008年3月号 ②スキー場での事故について
2008年2月号(2)
2008年2月号 ①マンション外観の広告について
2008年2月号(1)
2008年2月号 ②認知症の夫ともう暮らしたくない
2008年1月号
2008年1月号 ②年金証書が借金のカタに
2008年1月号
2008年1月号 ①借家人に立ち退いてもらいたい
2007年12月号
レンタカーでのトラブルについて
2007年12月号
消費者金融の保証人にされていた場合
2007年11月号
葬儀代金の支払いについて
2007年11月号
子供のいない夫婦の財産管理について
2007年10月号(2)
災害時の事故について
2007年10月号(1)
手抜き業者をめぐるトラブル
2007年9月号(2)
住居専用マンションでのトラブル
2007年9月号(1)
これって霊感商法?
2007年8月号(2)
バック旅行でのトラブル
2007年8月号(1)
土地を貸す場合の注意
2007年7月号(2)
知人とのお金の貸し借り
2007年7月号(1)
フランチャイズ契約
2007年5月号
隣人のカラオケ騒音について
2007年4月号(2)
連れ子の財産相続
2007年4月号(1)
ワン切りの請求
2007年3月号
マイカー通勤時の事故
2007年2月号(2)
自治会への加入について
2007年2月号(1)
会員制リゾート
2007年1月号(2)
介護と相続
2007年1月号(1)
再婚後の相続権
2006年12月号(2)
精神的DV
2006年12月号(1)
家の建たない土地を買わされた
2006年11月号
在宅ワーク詐欺
2006年10月号(2)
手形の支払いを拒否したい
2006年10月号(1)
マンションでの水漏れ
2006年9月号
近所の飼い犬に襲われた
2006年8月号
親の借金の相続
2006年6月号(2)
賃貸住居退去時のトラブル
2006年6月号(1)
出資金が戻らない
2006年4月号
熟年離婚について
2006年3月号
ネットショッピングでのトラブル
2006年2月号
ご近所とのトラブル
2006年1月号
遺言状の書き方
前のページへ戻る 前のページへ戻る ページ先頭へ戻る ページ先頭へ戻る