ネットショッピングでのトラブルを回避するには
Q.
最近、インターネットで買い物をするようになりました。お店に出かけて行かなくても欲しいものを探して手に入れることができるし、自宅まで送られてくるのでとても便利に利用しています。
ところが先日インターネットショッピングでパソコン関連商品を注文し、代金前払いで指定の口座に代金を振り込んだのに商品が届きません。不審に思ってアクセスすると、ホームページがネット上から消えて連絡もとれない状態になっていました。私はだまされたのでしょうか?
また、最近はネットショッピングの支払いに、クレジットカードで決済することもあります。
大丈夫かどうか不安になってきました。インターネットショッピングをする際、トラブルに合わないようにするためにはどうしたらよいのか、教えてください。(60歳・男性)
A.
インターネットが急速な勢いで浸透し、これによる電子商取引の発達や情報通信分野の充実によって、買い物の仕方、情報の得方も大きく変わりつつあります。これらは私たちに大きな利益をもたらす一方で、さまざまなトラブルを生み出していることも現実。従来の法律だけでは解決できないような新たな問題を含んだものも多いようです。
今回の相談者の方のようにインターネットショッピングで代金を払ったのに商品が届かない、という事例は比較的多くあります。特に前払い方式の場合は被害に合う危険性が極めて高く、インターネット上のアドレスだけでは業者の実際の所在が分からず、業者がインターネット上の店舗データーを消して『雲隠れ』してしまえば、追跡することはほとんど不可能です。ネットワーク上では一夜にして跡形もなく姿を消すことが可能ですし、また有名店の名前を勝手に借用してホームページを偽装して『なりすます』ケースも増えています。
・代金前払い、代金引換などの支払い方法では購入しない
トラブルに合わないようにするためには、前払いを指定してくる業者からは買わないのが一番。
また商品の中身を確認する前に支払う代金引換郵便や代引きの宅配便も避けたほうがよいでしょう。信用できる業者を選択することが大切ですが、これをパソコンの画面からだけで見抜くのは極めて難しいことです。
まず連絡先が電子メールのアドレスしかないような業者とは取引を行わないことを心がけましょう。何らかのトラブルが発生した時にオフライン(コンピューターネットワーク以外の通信手段=電話など)で、相手に連絡が取れるようにするのは最低ルールです。
国内の電子商取引(インターネットショッピングなど)は、特定商取引法の通信販売に該当します。事業者のホームページや広告には、
①販売価格
②送料
③代金の支払い時期及び方法
④商品などの引渡し時期
⑤商品などの返品の可否と条件
⑥販売業者氏名
⑦住所
⑧電話番号
⑨代表者責任者
を表示することが義務付けられています。
これらがすべてきちんと表示されているかどうか確認しましょう。
・クレジットカード決済はセキュリティを確認しよう
インターネットショッピングで不安なのは、相手の業者が本当に存在しているか、自分の住所やクレジット番号などの個人情報が漏れないか、などですが、その対策として考えられるのがホームページ上のオンラインマーク(トラストマーク)です。これは日本通信販売業者と日本商工会議所が各業者に発行しているマークで、業者の実在を確認できる、通信販売に関する法令を順守している業者であるという目安になります。
またクレジットカード番号を暗号化するシステムが導入されているか(ホームページ上の鍵マーク)、個人情報を保護する企業であることを示すプライバシーマーク(Pマーク)があるかどうかを確認することも、トラブル回避に役立つでしょう。
加えて消費者本人の注意事項としては申込確認画面で数量、大きさなどの打ち込みにミスがないかどうか確認すること、パスワード管理にも十分気をつけることを忘れずに。
なおトラブル・紛争の解決、予防には契約条件が記載された画面、申し込みの入力画面、振込書、業者とのメールを保存し「証拠を保全しておくこと」も重要です。いくら相手に非があったとしても、それについての証拠がなければ水掛け論になりかねません。そしてトラブルにあったときには各都道府県の消費者センターなどに相談することをおすすめします。